砕石埋め戻し工法とは、機械式駐車装置を解体し、ピットを残した状態のまま砕石で埋め戻し、仕上げ舗装にて駐車場の平面化を行う工法です。
ピットのコンクリート破壊・撤去のための費用がかからないため、比較的安価に施工することが出来ます。
また、現在の砕石埋め戻し工法では、ピットを残す方法を取ることが多く大部分を占めています。
砕石埋め戻し工法の仕上げ舗装にはアスファルト舗装とコンクリート舗装があります。 アスファルト舗装は安価で工期も短い特徴があり、舗装材の密粒アスファルトは水を通す性質ではありませんが、ピットへの雨水流入は絶無ではありません。一方、コンクリート舗装は工期が長くなりますが、アスファルトに比べて水の浸透性が低く耐久性が高いものになります。
砕石埋め戻し工法は平面化してからのメンテナンスが軽減され、修繕費のコストダウンや管理者の負担を減らすことができます。
(※アスファルトの場合は10年前後で劣化してきますので、補修が必要です。)
仕上げ舗装がアスファルト舗装の場合、機械式駐車場平面化工事の工法の中で工期は最短となります。コンクリート舗装の場合はアスファルト舗装よりも工期が長く必要となりますが、その分耐久性が高いものとなります。
その地域の地盤、ボーリングデータなどから地耐力を算出するなど、安全を確保した上で砕石埋め戻し工法をご提案しています。軟弱地盤や屋内で砕石荷重がかけられない場合には砕石埋め戻し工法を採用せず、その他の工法(EPS工法や鉄骨デッキスラブ工法)で機械式駐車場の平面化を行います。